2025.11.23

やる気は”あとから”ついてくる

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やる気が出ないから、できない？

「やる気が出たら始めよう」「気分が乗ったら動こう」「モチベーションが上がったらやろう」。

でも、いつまで経っても、やる気は出てきません。気分は乗りません。モチベーションは上がりません。そして、何もしないまま、時間だけが過ぎていきます。

順番が逆

実は、私たちは順番を間違えています。
やる気が出る → 行動する

ではなく、行動する → やる気が出る
これが、正しい順番です。

やる気は、行動から生まれる

脳科学の研究で分かっていることがあります。

脳は、行動を始めると、「作業興奮」という状態になります。やっているうちに、脳が活性化し、ドーパミンが出て、やる気が湧いてくる。

つまり、やる気は、やり始めてから出てくるものなのです。

掃除を例に考えてみましょう。掃除を始める前は、面倒だと思います。でも、いざ始めると、「ここも綺麗にしよう」「あそこも片付けよう」と、どんどん進みます。

気づいたら、部屋全体が綺麗になっている。これが、作業興奮です。

最初の一歩が、すべて

大切なのは、最初の一歩を踏み出すこと。

やる気がなくても、とにかく始める。5分だけでいい。いや、1分でもいい。

始めてしまえば、あとは脳が勝手にやる気を出してくれます。

小さく始める

「やらなきゃ」と思うと、重く感じます。だから、始められません。
でも、「ちょっとだけやってみよう」と思うと、始めやすくなります。
本を読むなら、1ページだけ。運動するなら、腕立て伏せ1回だけ。勉強するなら、5分だけ。
小さく始める。それが、やる気を引き出すコツです。
小さく始めたつもりが、気づいたら30分経っている。それが、作業興奮の力です。

やる気を待たない

やる気を待っていると、一生始められません。
やる気は気まぐれです。いつ来るか分かりません。来ないかもしれません。
だから、やる気を待たない。やる気がなくても、始める。

始めてしまえば、やる気は後からついてきます。

「やりたくない」を感じながら始める

「やりたくない」という感情を否定する必要はありません。

「やりたくないけど、とりあえず始めてみる」。それでいいんです。

やりたくない感情を抱えたまま、体を動かす。すると、不思議なことに、やりたくない感情が薄れていきます。感情は、行動によって変わります。

完璧を求めない

「やるなら完璧にやらなきゃ」と思うと、始められません。
でも、完璧じゃなくていい。下手でもいい。遅くてもいい。
とにかく始める。そして、続ける。それだけで、十分です。
完璧を目指すより、始めることの方が大切です。

ハードルを下げる

「今日は3キロ走ろう」と思うと、重く感じます。
でも、「とりあえず玄関を出よう」と思うと、軽く感じます。
玄関を出てしまえば、走り始めます。走り始めれば、やる気が出てきます。
ハードルを、できるだけ下げる。それが、始めるコツです。

習慣にすると、やる気は要らなくなる

毎日やっていることには、やる気は要りません。
歯を磨くのに、やる気は要りません。お風呂に入るのに、やる気は要りません。
習慣になっているから、自動的にやっています。
やりたいことを習慣にしてしまえば、やる気に頼らなくなります。

朝の習慣が一番強い

習慣にするなら、朝がおすすめです。
朝は、決断力が最も高い時間。そして、朝にやったことは、一日の達成感につながります。
朝起きたら、すぐにやる。考える前に、体を動かす。

それが、習慣化の秘訣です。

焦らず、ゆっくり

「豊かさを遠ざけるのは、『焦り』」でも書いたように、焦ると続きません。
やる気がないからと焦らない。できない日があっても、責めない。
ゆっくりでいい。続けることの方が大切です。

今を生きる

「今を生きる」とは、今この瞬間に集中すること。
「やる気が出ない」と悩んでいるとき、過去や未来にいます。
でも、今この瞬間に戻って、「今、何ができる？」と問いかける。
今できること。それは、最初の一歩を踏み出すこと。

考えるのをやめる

「考えるのをやめてみたら、答えが現れる」でも書いたように、考えすぎると動けません。
「やる気が出ない」「どうしよう」「できるかな」。考えれば考えるほど、動けなくなります。
考えるのをやめて、とりあえず始める。それが、やる気を引き出す方法です。

感情を選ぶ

「やりたくない」という感情から、「やってみよう」という感情へ。
「感情を選ぶ」ことはできます。
そして、行動することで、感情は変わります。やっているうちに、「楽しい」「できる」という感情が湧いてきます。

自分を大切にしながら

自分を大切にしながら頑張ることは大切です。
やる気がなくても始めることは、自分を甘やかすことではありません。
未来の自分のために、今の自分を動かしてあげる。それが、自分を大切にすることです。

どうせ味わうなら

「やりたくない」という感情で一日を過ごすのも、「やってみよう」という感情で過ごすのも、あなたの選択です。
「どうせ味わうなら、楽しい感情でよくない」。
始めてみれば、楽しくなります。やる気が出てきます。

やる気を出す具体的な方法

5秒ルール

やろうと思ったら、5秒以内に動く。5、4、3、2、1、ゼロ。考える前に、体を動かす。

最初の動作を決める

「運動する」ではなく、「運動着に着替える」。「勉強する」ではなく、「机に座る」。
最初の小さな動作だけを決めて、それをやる。あとは、自然と続きます。

タイマーを使う

「5分だけやる」と決めて、タイマーをセット。5分経ったらやめてもいい。でも、多くの場合、続けたくなります。

場所を変える

いつもの場所だと、動けないことがあります。場所を変えるだけで、やる気が出ることがあります。

カフェに行く、図書館に行く、公園に行く。場所が変わると、気分も変わります。

音楽を使う

好きな音楽をかけると、気分が上がります。音楽に合わせて体を動かすと、自然と始められます。

誰かと一緒にやる

一人だと動けないけれど、誰かと約束すると動けます。

友人と一緒に運動する、カフェで一緒に勉強する。一緒にやることで、やる気が出ます。

ご褒美を用意する

「これが終わったら、好きなものを食べよう」「30分やったら、休憩しよう」。

ご褒美があると、始めやすくなります。

やる気が出たら、それを維持する

一度やる気が出たら、それを維持することも大切です。

勢いに乗る

やる気が出ているときは、その勢いに乗りましょう。「ついでに、これもやっておこう」。

記録する

やったことを記録すると、達成感が得られます。その達成感が、次のやる気につながります。

自分を褒める

やったら、自分を褒めましょう。「よくやった」と。

自分を褒めることが、次のやる気を生みます。

最後に

やる気は、待っていても来ませんが始めれば、必ず来ます。
やる気は、”あとから”ついてくる。
だから、やる気がなくても大丈夫。とりあえず、始めてみましょう。
始めてしまえば、やる気は自然と湧いてきます。
そして、気づいたら、やり遂げています。

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