やってはいけないお顔のマッサージ
美容効果を台無しにする間違ったケア
「美肌のためにフェイスマッサージを頑張っています!」
そんな美意識の高いあなたに、ちょっと待ってほしいのです。もしかして、そのマッサージ方法、間違っていませんか?
良かれと思ってやっているフェイスマッサージが、実は肌にダメージを与えていることがあります。間違ったマッサージは、シワやたるみを作る原因にもなりかねません。正しい知識を身につけて、本当に美肌につながるケアを始めましょう。
これは絶対NG!間違ったマッサージ方法
1. 強すぎる力でのマッサージ
「マッサージは強い方が効果的」は大きな誤解です。顔の皮膚は体の皮膚よりもずっと薄く、デリケート。強い力でマッサージすると、皮膚が伸びてたるみの原因になったり、毛細血管を傷つけて赤ら顔になったりします。
特に目元の皮膚は卵の薄皮ほどの厚さしかありません。強くマッサージするとシワを深くしたり、色素沈着を起こしたりする可能性があります。
2. 何もつけずに素肌でマッサージ
オイルやクリームなどの滑りを良くするものを使わずに、素肌に直接マッサージするのは絶対にNGです。摩擦によって肌表面が傷つき、バリア機能が低下します。
また、摩擦は色素沈着の原因にもなります。特に目元や口元は色素沈着しやすい部位なので、注意が必要です。
3. 下から上への逆マッサージ
リフトアップを意識するあまり、下から上に向かって強くマッサージしていませんか?実は、皮膚を無理に引っ張り上げる動作は、かえってたるみを助長することがあります。
正しいリンパの流れに逆らった方向のマッサージは、老廃物の排出を妨げ、むくみやくすみの原因にもなります。
4. 長時間のマッサージ
「長くマッサージするほど効果的」というのも間違いです。顔のマッサージは3~5分程度が適切。それ以上続けると、肌に負担をかけてしまいます。
特に毎日長時間マッサージを続けていると、皮膚が伸びてたるみやすくなってしまいます。
5. ニキビや炎症がある状態でのマッサージ
ニキビや吹き出物、炎症がある時のマッサージは厳禁です。細菌を広げてしまったり、炎症を悪化させたりする可能性があります。
肌トラブルがある時は、マッサージは控えて、適切なスキンケアに専念しましょう。
特に注意すべき危険なマッサージ
目元の強いマッサージ
目元は顔の中で最も皮膚が薄く、デリケートな部分。強くマッサージすると:
- 小ジワが深くなる
- たるみが悪化する
- 色素沈着が起こる
- 毛細血管が切れて内出血することも
目元のケアは、薬指を使って優しくタッピングする程度に留めましょう。
頬骨周りの押し圧マッサージ
頬骨の下を強く押したり、グイグイとマッサージしたりするのも危険です。この部分には重要な神経や血管があり、強い刺激を与えると:
- 神経痛を起こす可能性
- 内出血のリスク
- 皮膚の色素沈着
首から顔への引き上げマッサージ
首から顔にかけて強く引き上げるマッサージも要注意。首の皮膚も顔同様にデリケートで、無理な力を加えると首にシワを作る原因になります。
マッサージ道具の間違った使い方
▶︎美顔ローラーの使いすぎ
美顔ローラーは便利なアイテムですが、使いすぎは禁物、使用する部位も気をつけないとトラブルの原因になります。
▶︎かっさプレートでの強すぎる圧
かっさプレートを使う時も、力の入れすぎに注意。赤くなるまで擦るのは明らかにやりすぎです。軽く滑らせる程度の力で十分効果があります。。
間違ったマッサージがもたらす悲劇
たるみの加速
間違ったマッサージを続けると、皮膚が伸びてたるみが悪化します。一度伸びた皮膚を元に戻すのは非常に困難で、美容医療に頼るしかない場合もあります。
シワの深化
摩擦や強い圧によって、表情ジワが定着したり、新しいシワができたりします。特に目元や口元は影響を受けやすい部分です。
色素沈着とくすみ
摩擦による刺激は、メラニンの生成を促進し、色素沈着やくすみの原因になります。一度できた色素沈着は改善が困難です。
敏感肌の悪化
間違ったマッサージによって肌のバリア機能が低下すると、敏感肌が悪化し、化粧品が合わなくなることもあります。
正しいフェイスマッサージの基本原則
優しさが第一
マッサージの力は、赤ちゃんの肌に触れるような優しさで。「物足りない」と感じる程度の力が適切です。
必ずオイルやクリームを使用
摩擦を避けるために、必ず滑りを良くするものを使いましょう:
- マッサージオイル
- 美容液
- クリーム
- 乳液
リンパの流れに沿って
正しいリンパの流れに沿ってマッサージすることで、老廃物の排出を促進できます
- 顔の中心から外側へ
- 上から下へ(重力に従って)
- 最終的に鎖骨のリンパ節へ
短時間で効果的に
3~5分程度の短時間で効果的にマッサージしましょう。長時間は逆効果です。

マッサージをしてはいけない状態
以下のような状態の時は、マッサージを控えましょう
肌トラブルがある時
- ニキビや吹き出物
- 湿疹や炎症
- 傷がある時
- 日焼け直後
体調不良の時
- 発熱がある時
- 風邪を引いている時
- 体調が優れない時
アレルギー反応がある時
- 化粧品でかぶれている時
- 肌が赤く腫れている時
まとめ:美肌への正しい道筋
フェイスマッサージは、正しく行えば血行促進やリラクゼーション効果が期待できる素晴らしいケア方法です。だけど間違った方法では美肌どころか肌トラブルの原因になってしまいます。
「優しく、短時間で、正しい方向に」
この3つの原則を守って、本当に美肌につながるケアを続けていきましょう。あなたの肌は、正しいケアに必ず応えてくれるはずです。

