どうせ味わうなら、楽しい感情
同じ時間を過ごすなら
一日は、誰にとっても24時間。同じ時間を生きるなら、どんな感情で過ごしたいですか?
イライラして過ごすのも24時間。楽しく過ごすのも24時間。不安を抱えて過ごすのも24時間。ワクワクして過ごすのも24時間。
どうせ同じ時間を過ごすなら、楽しい感情で過ごした方がよくないですか?
私たちは、感情を選べる
多くの人は、感情は勝手に湧いてくるものだと思っています。でも、「感情を選ぶ」で書いたように、感情は選び直せます。
自動的に湧いた感情に、ずっと支配される必要はありません。
「あ、今イライラしてる。でも、このイライラで一日を過ごしたくないな」
そう気づいたら、別の感情を選べばいい。
どうせ味わうなら、楽しい感情を選んでみませんか?
「でも、そんな簡単じゃない」という声
「楽しい感情を選べるなら、誰も苦労しない」
そう思うかもしれません。確かに、簡単ではありません。でも、不可能でもありません。
実は、私たちは無意識に感情を選んでいます。ただ、ネガティブな感情を選ぶ習慣がついているだけです。
その習慣を、少しずつ変えていく。それだけで、人生は大きく変わります。
なぜ、ネガティブな感情を選んでしまうのか
慣れているから
長年、イライラしたり、不安になったり、落ち込んだりしてきた。だから、それが当たり前になっています。
楽しい感情より、ネガティブな感情の方が、慣れている。だから、無意識にそちらを選んでしまいます。
正しいと思っているから
「イライラするのは当然だ」「不安になって当たり前だ」「この状況で楽しめるわけがない」。
そう思っていると、ネガティブな感情を手放せません。その感情が「正しい」と信じているから。
でも、感情に正しいも間違いもありません。ただ、あなたが今、どの感情を味わいたいか。それだけです。
楽しむことに罪悪感がある
「周りが大変なのに、自分だけ楽しんでいいのか」「まだやることが終わっていないのに、楽しむなんて」。
そんな罪悪感が、楽しい感情を選ぶことを邪魔します。
でも、あなたが不幸でいても、誰も幸せになりません。あなたが楽しんでいた方が、周りも明るくなります。
楽しい感情を選ぶとは
楽しい感情を選ぶというのは、現実を無視して無理やりポジティブになることではありません。
困難な状況を認めた上で、「この状況の中でも、どんな感情を選びたい?」と問いかけることです。
雨が降っている。「最悪だ」と思うのも、「雨の音、いいな」と思うのも、あなた次第です。
仕事が忙しい。「しんどい」と思うのも、「やりがいがある」と思うのも、あなた次第です。
同じ現実でも、どの側面を見るか、どんな意味を与えるか。それによって、感情は変わります。
楽しい感情を選ぶ方法
「今、どんな感情でいたい?」と問いかける
ネガティブな感情に気づいたら、問いかけてみましょう。
「今、どんな感情でいたい?」
イライラしたまま?それとも、落ち着いた気持ち?不安なまま?それとも、信頼する気持ち?
選択肢があることに気づくだけで、感情は変わり始めます。
小さな楽しみを見つける
一日の中に、小さな楽しみを見つけてみましょう。
朝のコーヒー、好きな音楽、窓から見える景色、誰かの笑顔。小さなことでいい。
その瞬間に、「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」と感じる。その積み重ねが、一日全体の感情を変えていきます。
笑ってみる
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなることもあります。
口角を上げるだけで、脳は「楽しい」と判断します。鏡の前で、笑顔を作ってみてください。不思議と、気持ちが軽くなります。
感謝を探す
不満を探すのではなく、感謝できることを探してみましょう。
今日も目が覚めた、温かいご飯が食べられる、話せる人がいる。感謝できることを見つけると、自然と楽しい感情になります。
楽しんでいる人と一緒にいる
感情は伝染します。イライラしている人のそばにいると、イライラしてきます。楽しんでいる人のそばにいると、楽しくなります。
できるだけ、楽しんでいる人、前向きな人と時間を過ごしましょう。
体を動かす
体を動かすと、楽しい感情が湧きやすくなります。散歩する、踊る、ストレッチする。体が軽くなると、心も軽くなります。
好きなことをする
一日のうち、少しでも好きなことをする時間を作りましょう。
音楽を聴く、本を読む、絵を描く、料理する。好きなことをしているとき、自然と楽しい感情になります。
楽しい感情のメリット
楽しい感情でいると、いいことがたくさん起こります。
エネルギーが湧く
楽しい感情は、エネルギーを生み出します。ワクワクしているとき、疲れを忘れて動けます。
創造性が高まる
楽しい感情のとき、脳は柔軟になります。新しいアイデアが浮かび、問題の解決策が見えてきます。
人間関係が良くなる
楽しい感情でいると、人が寄ってきます。一緒にいて心地よいから。そして、良い人間関係が、さらに楽しい感情を生みます。
健康になる
楽しい感情は、免疫力を高め、ストレスホルモンを減らします。心が楽しいと、体も健康になります。
良いことが引き寄せられる
これは不思議なことですが、楽しい感情でいると、良いことが起こりやすくなります。チャンスに気づきやすくなり、人が助けてくれ、タイミングが合う。
「次に起こることはもっといいこと」は、楽しい感情でいるときに、本当に起こります。
「今を生きる」と楽しい感情
「今を生きる」ことは、楽しい感情を選ぶことにつながります。
過去を後悔していると、楽しめません。未来を心配していると、楽しめません。
でも、今この瞬間だけを見れば、楽しめることがたくさんあります。
今、温かいコーヒーを飲んでいる。今、鳥の声が聞こえる。今、友人と笑っている。
今を生きると、楽しい感情が自然と湧いてきます。
「安心を先に感じる」と楽しい感情
不安があると、楽しめません。「これで大丈夫かな」「うまくいくかな」と心配していると、目の前の楽しさに気づけません。
「安心を先に感じる」ことで、楽しむ余裕が生まれます。
「大丈夫」「なんとかなる」と信頼すると、心が開きます。そして、楽しい感情が入ってくる余地ができます。
人生は短い
人生は、思っているより短い。一日一日は、二度と戻ってきません。
その貴重な時間を、どんな感情で過ごしますか。
イライラして過ごすには、人生は短すぎます。不安で過ごすには、もったいなさすぎます。
どうせ味わうなら、楽しい感情でよくないですか?
楽しむことは、わがままじゃない
「自分だけ楽しんでいいのか」と思うかもしれません。
でも、あなたが楽しんでいると、周りも明るくなります。あなたの笑顔が、誰かを元気にします。あなたの楽しい感情が、誰かに伝染します。
楽しむことは、わがままではありません。むしろ、周りへの贈り物です。
今日から、楽しい感情を選ぶ
難しく考える必要はありません。今日、一つだけ、楽しい感情を選んでみましょう。
朝起きたとき、「今日はどんな気持ちで過ごしたい?」と問いかける。
「楽しく過ごしたい」「ワクワクしたい」「穏やかでいたい」。
そう決めるだけで、一日が変わります。
人生は一度きり。今日も、二度と戻ってきません。
ネガティブな感情を味わうのも、楽しい感情を味わうのも、あなたの選択です。
今、この瞬間から、選び直せます。
深呼吸を一つ。そして、こう言ってみてください。
「どうせなら、楽しもう」
今日も、明日も、これからも。楽しい感情を、たくさん味わってください。

